地域医療体制の維持や人口減少対策などへの取り組み争点 埼玉・小鹿野町長選告示 現新の2氏が立候補
任期満了に伴う小鹿野町長選は7日告示され、いずれも無所属でオンブズマン小鹿野代表の新人新井富士男氏(65)と、3選を目指す現職の森真太郎氏(68)が立候補を届け出て、前回町長選と同じ顔触れの現職と新人による一騎打ちとなった。少子高齢化が深刻化する中、地域医療体制の維持や人口減少対策、空き施設の活用、地域経済活性などへの取り組みが争点になりそうだ。投開票は12日。
出陣式で新井氏は、病院の連携、水道料金の値上げ、テレビの難視聴、町営分譲地整備など、町が抱えている問題や課題点を挙げ、「町再生」の必要性を力説。「4年前の前回選挙は、皆さんと戦って悔しい思いをしてきたが、あれから町の調査を進め、皆さんの安心安全を脅かす政策が進められていると感じた。今回は町の運命が決まる大事な選挙。負けるわけにはいかない」と拳を握った。
森氏は、町民の命と健康を守る、子どもたちの子育て支援と教育の充実、定住・移住の推進の三つの柱を掲げ、「郷土を愛し、たくましく生きる子どもたちを生み育てられるまちづくりを進めていくため、子育て世帯などへの経済的支援、若者に働く場を提供するための地元事業者との雇用人材マッチング、免許を返納した高齢者らへの交通網の確保などに力を注ぎ、地域共生社会を実現する」と訴えた。
町議選も同日告示され、定数12に対し現職10人、新人5人の計15人が立候補し、8年ぶりの選挙戦になった。政党別では無所属14人、共産1人。
有権者数は6日現在、8791人(男4378人、女4413人)。
■新井富士男氏
【略歴】(1)市民団体役員(2)金融、証券、建設、不動産会社員(3)慶応大経済学部中退(4)小鹿野町(5)藤倉
【公約】(1)施策見直し(2)お金の町内循環(3)生活の保障(4)病院存続(5)空き施設の町民利用(6)テレビ難視聴の解消(7)入札制度改変
■森真太郎氏
【略歴】(1)町長(2)小鹿野町社会福祉協議会会長(3)中央大商学部(4)小鹿野町(5)下小鹿野
【公約】(1)命と健康を守る・小鹿野中央病院の存続(2)おがの人づくり・子育てや教育の充実(3)地域経済の創生(4)定住推進
※略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ










