埼玉新聞

 

埼玉縣信金、防災井戸を設置 熊谷と鴻巣、県北部2拠点に 大規模災害時、生活用水の安定供給を図る 取水量は2万1600リットル、1日当たり約93人分の生活用水が賄える計算

  • 設置された防災用井戸

    設置された防災用井戸=26日、熊谷市の埼玉縣信用金庫本店営業部駐車場

  • 設置された防災用井戸

 埼玉縣信用金庫(熊谷市、井上義夫理事長)は26日、本店営業部(同市)と鴻巣支店(鴻巣市)の県北部2拠点に防災用井戸を設置した。

 大規模災害時に上水道などのインフラが被害を受けた場合に生活用水の安定供給を図る。県内は2019年10月の台風19号でも荒川・利根川水系で洪水被害が発生しており、近年の豪雨災害などの頻発・激甚化を受けて計画した。

 設置場所は防災専門家の意見やハザードマップなどの情報を多面的に調査・分析し、周辺地域へのインパクト(貢献度合い)を勘案して選定。営業店駐車場の目に付きやすい場所に設けることで緊急時に想起しやすい環境をつくり上げた。

 工事はさく井・地下水開発大手の日さく(さいたま市大宮区、若林直樹社長)が技術協力。井戸の深さはそれぞれ約30メートルで1日当たりの取水量は2万1600リットル、約93人分の生活用水が賄える計算となる。

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