町政継続か、合併推進か 埼玉・宮代町長選告示 2氏が立候補、現新の一騎打ちに
任期満了に伴う埼玉県宮代町長選が30日告示され、いずれも無所属で3選を目指す現職の新井康之氏(68)=自民推薦=と、新人で前町議の金子正志氏(71)が立候補を届け出て、2氏の一騎打ちとなった。両氏は、同町役場隣スキップ広場でそれぞれ出陣式を行った。同町長選の投開票は10月5日。
現職の新井氏は8年前、「宮代を変える」をテーマに掲げ、町長選に立候補した。町民対話の町づくりを進め、地域ごとの課題に取り組んできた。コミュニティセンターと小学校を一つにした2028年4月に開設予定の新しい須賀小学校について触れ、「和戸駅周辺や住宅環境も変わり、和戸地区も活性化する」と主張。総合病院の誘致などを公約に掲げ、「町民一人一人の声、思いを大事にして、町づくりを進めていきたい」と町政の継続を訴えた。
杉戸町との合併を推進する活動を続けている金子氏は「進修館や笠原小学校、日本工業大学、東武動物公園は百間村と須賀村を合併させた初代斉藤甲馬町長の置き土産。50年前の政策が今、引き継がれている」と当時の町政をたたえた。さらに「現町長に8年間、合併の意識調査をお願いしてきたが、9月議会一般質問で、その必要はないと言われ、このままの4年間ではどうしようもないと、その場で決意した」と今回で3度目となる町長選への動機を語った。
有権者数は9月1日現在、2万8506人(男1万4170人、女1万4336人)。
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■新井康之氏
【略歴】(1)宮代町長(2)宮代町産業観光課長、会計管理者、町民生活課長(3)千代田テレビ電子学校(4)宮代町(5)宮代
【公約】(1)防災力のある町へ防災力=自治会力(2)一人一人の能力を伸ばす教育(3)病院の誘致と新たなまちづくり構想
■金子正志氏
【略歴】(1)ふれあいたうん発行(2)教育家庭新聞社(3)千葉大(4)宮代町(5)本田
【公約】(1)公共施設・インフラの整備(2)行政効率アップ、自主財源アップ(3)合併に関する意識調査
略歴は(1)肩書(2)主な経歴(3)最終学歴(4)出身地(5)現住所―の順。埼玉新聞調べ










