埼玉新聞

 

神秘的…埼玉の人気高い観光スポット「地下神殿」、調圧水槽をライトアップへ 春日部の首都圏外郭放水路、幻想的に彩られる 10月上旬から予約受け付け、見学ツアーに組み込む

  • ライトアップされた首都圏外郭放水路の調圧水槽

    ライトアップされた首都圏外郭放水路の調圧水槽=26日午後、春日部市上金崎

  • ライトアップされた首都圏外郭放水路の調圧水槽

 春日部市の治水施設「首都圏外郭放水路」の調圧水槽が、11月上旬からライトアップされる。26日に報道機関向けのデモンストレーションが行われ、巨大な柱が立ち並ぶ「地下神殿」と称される空間が幻想的に彩られた。

 長さ177メートル、幅78メートル、高さ18メートルの調圧水槽は、洪水時に地下トンネルを通じて流入した水の勢いを緩め、スムーズに排水するための巨大なプール。コンクリートの柱が59本林立し、その神秘的な姿から観光スポットとして人気が高い。

 ライトアップは「水害から地域を守る」をテーマにした約4分間のプログラム。雷鳴とともに河川から流れ込んできた大量の水がポンプでくみ上げられ、江戸川に排水されるまでの様子を、光と音で表現している。

 施設を管理する国土交通省江戸川河川事務所が本年度から始めた防災ツーリズム強化計画の一環。10月上旬から予約を受け付け、見学ツアーに組み込まれる。

 同事務所は「ライトアップという形で施設の役割を紹介することで、見学者に印象を残そうと考えた。災害を自分事だと考えてもらうきっかけになれば」と話している。

 問い合わせは、同事務所(電話04・7125・7311)へ。

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