さいたま市選抜が6年ぶり2度目の栄冠 全国中学生野球 「最高の結果」を報告 週に1回集まり、練習や試合を通して団結力を磨く
8月に行われた「第8回全国中学生野球大会in岩手」で6年ぶり2度目の栄冠に輝いたさいたま市選抜の中学生軟式野球チーム「NIPPON EXPRESS Jr.」の選手18人や関係者らが25日、さいたま市役所を訪れ、清水勇人市長に結果を報告した。主将の栗原汰知選手(15)=日進中=は「優勝という最高の結果を得られた。誇りと自信を持ち、これからも大好きな野球に一生懸命取り組む」と決意を新たにした。
“日通ジュニア”はさいたま市内の中学校野球部に所属する選手(現3年生)の中から選抜されたチーム。社会人の強豪・日本通運野球部(さいたま市)から授与された、同部が着用する同じデザインのユニホームを代々受け継いでいる。今チームは昨年10月のセレクションを経て、同12月に発足。週に1回集まり、練習や試合を通して団結力を磨いてきた。
大会では予選、決勝トーナメントをともに2勝して、3チームによる決勝リーグに進出すると、1勝同士で迎えた川口クラブキュポラーズトップとの県勢決戦では0―0のままタイブレークに突入する激闘。八回表に2点を先制されたが、その裏に追い付くと3番江畑淳志選手(15)=原山中=がサヨナラ犠飛を放った。劇的な優勝に江畑選手は「何とかチームに貢献したい思いだった。めちゃくちゃうれしかった」と胸を張った。
決勝トーナメント以降の4試合は全て2点差以内のロースコアの接戦を勝ち抜き、新井孝育監督(62)=土合中=は「投手中心に点数を与えない守備力が発揮できた」と、培ってきた粘り強さをたたえた。清水市長もその戦いぶりに目を細め「全国1位という成果に自信と誇りを持って、高校に行っても活躍してほしい」とエールを送った。
訪問した選手団は次の通り。(敬称略)
【代表】豊永崇史(日進)
【監督】新井孝育(土合)
【選手】栗原汰知、堤柾晴、河野新大、竹中悠人(日進)芥川倖成、芥川祐成、木下弘大、草津翔海(土合)佐野慎之助(土呂)江畑淳志(原山)生田目拳志(第二東)美濃山哲晟(三橋)山田爽人(大宮東)小森翔太、広田歩(常盤)山崎翔太(大砂土)宮本大晴(大谷場)田川千祥(大宮八幡)










