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車検切れの公用車3台を運行、千キロ以上走行も…新座市 発覚から半年後に公表「失念していた」

  • 【地図】新座市

    車検切れの公用車3台を運行、千キロ以上走行も=新座市

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 新座市は20日、市が管理する公用車(軽乗用車)3台を車検切れのまま運行していた、と発表した。1台は昨年3月の年度末の予算未執行事務の確認作業で判明、別の2台は昨年11月、職員が車の窓ガラスに添付されている車検の有効期限を見て気付いた。

 公表が半年後になったことについて、市管財契約課は「車検切れの確認後、車検を行ったり、警察に届けるなどの作業を優先し、公表するという意識を失念していた」と説明している。

 市によると、介護保険課が管轄する車1台は有効期間が18年3月17日だったが、同月18日から同月30日までの間、市職員4人が計4回運転し、計34キロ走行した。

 管財契約課管轄の車2台のうち、1台は18年5月24日が満了日だったが、同月25日から10月10日までの間、市職員計13人が計15回運転し、計125キロ走行。もう1台は同年6月15日が満了日だったが、同月16日から11月21日までの間、市職員計41人が計67回運転し、計1083キロ走行した。

 いずれも、車検切れ後の運行期間中に事故はなかった。

 介護保険課の車は年度末の異動などにより事務の引継ぎが滞り、管財契約課の2台は18年4月まで別の所属の管轄だったものが、使用頻度が少なかったことなどから、同年5月16日から管財契約課の管理に移管されていたが、その際に有効期限の確認を怠っていた。

 市管財契約課は「今後は全公用車の車検は管財契約課と所管の各課のダブルでチェックする体制を構築し、公用車使用台帳に『次回車検満了日』を貼り付けるなど車両管理の徹底を図る」としている。

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