埼玉新聞

 

共通点は…“光” 埼玉・和光、山口・光など“光”の字を冠した自治体が連携 4市町が魅力ある観光名所の写真などを掲載した観光PRポスターを作成 「新しいブランディングになる」「他市との交流が広がる」

  • 山口県光市と和光市の名所の写真などを掲載した観光PRポスターを持つ和光市職員=和光市役所

    山口県光市と和光市の名所の写真などを掲載した観光PRポスターを持つ和光市職員=和光市役所

  • 【地図】和光市(背景薄緑)

    和光市の位置

  • 山口県光市と和光市の名所の写真などを掲載した観光PRポスターを持つ和光市職員=和光市役所
  • 【地図】和光市(背景薄緑)

 全国で「光」の字を冠した自治体が連携して認知度を高め、観光振興に役立てようと、和光市と山口県光市、栃木県日光市、千葉県横芝光町の4市町は各自治体の魅力ある観光名所の写真などを掲載した観光PRポスターを作成した。ポスターは左半分に光市のPR写真などを掲載。右側にほかの3市町の名所などを紹介した3種類。4市町は「これを契機に『光』の自治体のブランド力を高めたい」と張り切っている。

 ポスターはいずれも縦約73センチ、横約51センチのB2サイズ。

 3種類とも左側半分は、初代総理大臣の伊藤博文の遺品などを展示している「伊藤公資料館」や日本の渚百選、海水浴場百選に指定されている瀬戸内海国立公園内の「虹ケ浜海岸」、毎年2月から3月に約100種類2千本の梅が咲く「冠山総合公園」など光市の写真が掲載されている。

 和光市バージョンは右半分に、長照寺にある樹齢約700年の大イチョウや、江戸時代に建てられた旧富岡家住宅を移築した「新倉ふるさと民家園」、下新倉氷川神社の秋祭りで奉納される伝統行事「ささら獅子舞」の写真を掲載。「いつでも光」「どこでも光」と大きな文字で訪問を呼びかけている。

 日光市バージョンは右半分に中禅寺湖や日光山輪王寺など、横芝光町バージョンは九十九里浜や国の重要文化財に指定されている仏教劇「鬼来迎(きらいごう)」などを掲載。各市の人口や特徴なども記載している。

 きっかけは光市職員の「光」の文字を冠する自治体の検索だった。「光」を通じてまちの魅力を発信しようと、同市は今年4月、和光市などほかの3市町にポスター制作の協力を依頼。3市町は「新しいブランディングになる」「他市との交流が広がる」と呼びかけに快諾した。

 和光市秘書広報課は「市内の公共施設などにポスターを掲示し、全国に同じ『光』を冠した自治体が4市町あり、そこには魅力ある観光資源があることを市民に知ってほしい」と話している。

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