石破首相、退陣へ…落胆、批判の声「遅すぎる」「すぐ辞めるかと。よく粘った」「次は小泉進次郎さんがいい」「首相はマナーの悪さも目立ち、品格も欠けていた」
石破茂首相が7日、退陣を表明した。参院選の自民党大敗を受け、閣内や地方からも総裁選前倒しの要求が強まる中での突然の表明。埼玉県民は「残念。よく粘った」「逆風の中で耐えた」と評価する一方、「遅すぎる。もっと早く辞めるべき」「決断力が弱い」と居座りの末の追い込まれ退陣に厳しい意見も。「物価高が続いているので生活が安定する政策を」と切実な声も聞こえた。
桶川市の主婦(60)は「約20年前にテレビで石破首相を見て、将来は総理になるのではないかと感じていたので、今回の辞表は残念」と悔やみ、「ただ状況が悪化しているので責任を取ることはしょうがない。次期総理には景気が悪い現状を改善してほしい。また若い世代や高齢者だけではなく、50、60代の間の世代の不安も払拭して」と注文した。
少数与党となる厳しい政権運営の中、評価の声も多かった。所沢市の会社員男性(45)は「参院選の結果が自民の大敗だったので、すぐ辞めると思っていた。よく粘ったという印象。次の総理は、他の党から出ることもありではないかと思う。物価高が続いているので、生活が安定するような政策を」と期待した。
退陣を知らなかったという所沢市の会社員男性(24)は「同じ鉄道好きということで親近感を持っていた。参院選の大敗もあり、逆風が強い中で頑張っていたという印象。次は小泉進次郎さんが国民の人気もあるのでいいと思う。自民党のピンチをどう立て直すのかが気になる。トランプ関税の問題など、経済を立て直す役割を果たしてほしい」と次のリーダーを見据えた。
過去に2回、就任前の石破首相が訪問したことがある行田市のラーメン店を営む渡辺久江さんは「(米国との)関税交渉を一生懸命やっていたので残念」と惜しんだ。参院選で自民党が敗北した原因についても、「石破さんの責任ではなく、候補者自身が悪かったから落選した」と懐疑的。党内基盤が弱いため、退任に追い込まれたとの見方を示し、「仲間いじめをしているみたいだ。政治がこんな状態では、子どもたちのいじめもなくならない」と嘆いた。
一方で厳しい声も。久喜市の理容業男性(50)は「石破首相は決断力が弱く、国民を引っ張っていくリーダーシップがない。マナーの悪さも目立ち、国の代表としての品格も欠けていた。選挙も負け続けたし、もっと早い時期に辞めるべきだった」と指摘。
「辞表はもっとタイミングが早くても良かった」と話すのは北本市の会社員上村優芽さん(22)。「日本国内は良い方向に向かっていない気がした」と批判し「日本を第一に考えて政策を。日本で嫌われているような首相では、海外との付き合いもうまくいかない」。川越市のアルバイト女性(22)は「自民党が何か変わるとは正直、期待していない。野党が過半数を占める中で、各党の意見を聞きながら政権運営をできる人がいるのか分からない」と次期総理にも疑問を呈した。
コメを巡る動きも石破内閣の大きな関心事となった。三郷市の農業法人代表岡永寿江さん(60)はコメの価格が不安定な上、外国からの輸入が増える見込みに触れ「派閥同士の争いで前向きな話が見えない。コメ離れや日本のコメの高止まりが続かないよう、生産者、消費者それぞれにバランスが取れた政策を進めてほしい」と注文を付けた。










