埼玉新聞

 

「今」を生きる命写す 写真作家の浅見俊哉さん カメラを使わない技法「フォトグラム」 被爆樹木に感光紙かざす、命に触れて野外制作

  • 被爆樹木シダレヤナギのフォトグラムを制作する浅見さん=2024年8月6日(浅見俊哉さん提供)

    被爆樹木シダレヤナギのフォトグラムを制作する浅見さん=2024年8月6日(浅見俊哉さん提供)

  • 戦後80年の節目の夏に撮影した広島の被爆樹木シダレヤナギ(右)と長崎の被爆クスノキのフォトグラムを手にする浅見俊哉さん=8月14日、さいたま市南区「コトコト」

    戦後80年の節目の夏に撮影した広島の被爆樹木シダレヤナギ(右)と長崎の被爆クスノキのフォトグラムを手にする浅見俊哉さん=8月14日、さいたま市南区「コトコト」

  • 被爆樹木シダレヤナギのフォトグラムを制作する浅見さん=2024年8月6日(浅見俊哉さん提供)
  • 戦後80年の節目の夏に撮影した広島の被爆樹木シダレヤナギ(右)と長崎の被爆クスノキのフォトグラムを手にする浅見俊哉さん=8月14日、さいたま市南区「コトコト」

 2012年から毎年広島を訪れ、カメラを使わないフォトグラムという技法で、原子爆弾の惨禍を生き抜いた「被爆樹木」を写し続ける写真作家・浅見俊哉さん(42)。「初めて目にした時、被爆樹木が『今』を生きている事実がうれしかった。光や風を受けた枝葉のゆらぎや美しい影を留めたいと思った」と語る。戦後80年の8月6日午前8時15分、今年も浅見さんは被爆樹木の命に触れて野外制作を行った。

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