埼玉新聞

 

女子大生が死亡…慶応大生、航空部に所属 1人で搭乗したグライダー、高度350メートルまで上昇し墜落…川の中州に 東京六大学の大会開催中 事故機は慶応大所有

  • グライダーが墜落した事故現場付近=8月31日午後4時5分ごろ、熊谷市葛和田

    グライダーが墜落した事故現場付近=8月31日午後4時5分ごろ、熊谷市葛和田

  • 熊谷市葛和田の周辺(国土地理院HPより)

    熊谷市葛和田の周辺(国土地理院HPより)

  • グライダーが墜落した事故現場付近=8月31日午後4時5分ごろ、熊谷市葛和田
  • 熊谷市葛和田の周辺(国土地理院HPより)

 熊谷市葛和田で8月31日、利根川河川敷にグライダーが墜落し、搭乗していた女性が死亡した事故で、グライダーは付近の妻沼(めぬま)滑空場から離陸した直後に墜落したことが国土交通省などへの取材で分かった。県警などは1日、実況見分を行い事故の詳しい原因を調べている。

 当日は同滑空場で「第28回東京六大学対抗グライダー競技会」が行われていた。事故は31日午前11時50分過ぎに発生。日本学生航空連盟によると、グライダーは事故直前に離陸し、南方向に高度350メートル前後まで上昇したが、何らかの原因で利根川の中州に墜落した。

 機体には女性1人が搭乗していた。慶応大学などによると、死亡した女性は同大学航空部の学生で20代とみられる。墜落したグライダーは同大学所有だった。

 運輸安全委員会は1日午後、事故現場に航空事故調査官を派遣。機体の損傷程度を調べたり、ドローンを使って現場周辺の状況を上空から確認した。原田範朗調査官は「気象、機材の不具合、操縦の状況などを幅広に見ていきたい。再発防止のため、できるだけ早く調査していきたい」とした。
 

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