埼玉新聞

 

活用できる水辺空間を整備 遊歩道や護岸へのスロープ、船着場など 埼玉県と春日部市が連携 国交省のかわまちづくり支援制度に登録

  • 船着場などの整備イメージ(県提供)

    船着場などの整備イメージ(県提供)

  • 船着場などの整備イメージ(県提供)

 県と春日部市が連携して市の中心部を流れる大落(おおおとし)古利根川の水辺空間を整備し、にぎわい創出を図る計画が国土交通省のかわまちづくり支援制度に登録され、21日に市役所で登録証の伝達式が行われた。

 計画の対象エリアは、新町橋から埼葛橋までの延長約800メートルの両岸。既存の河川広場と一体となって活用できる水辺空間として、遊歩道や護岸へのスロープ、船着場などを来年から3年かけて整備する。登録に伴い、費用の一部については国が補助する。

 大落古利根川は、市の都市計画マスタープランで「水の軸」と定義されており、市民が水辺と触れ合えるよう県と連携して整備を進めてきた。今回、地元の商工団体や住民からの要望を受けて新たな計画を策定した。

 伝達式で、国交省関東地方整備局河川部の宮下規地域河川調整官は「春日部の中心部に親水空間を整備することにより、一層の地域活性化が図れることを期待している。伝達式をスタートに国として、しっかり支援していきたい」とあいさつ。

 岩谷一弘市長は「大落古利根川は春日部の歴史と文化を象徴する川。自然と共生しながら、水辺の魅力を最大限に生かした整備を進め、誰もが安心して訪れ、楽しめるかわまちづくりに向けて全力を尽くしたい」と述べた。

ツイート シェア シェア