埼玉新聞

 

埼玉県内のコメ 店頭価格は「5キロ4千円は超える、安くなることは考えられない」と見通し 概算金は昨年の1・6倍に 県オリジナル品種も昨年から大きく上昇の見込み

  • 【ちなみ】米・田んぼ・実った稲

    稲穂のイメージ

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 行田市や加須市を管轄するほくさい農業協同組合(JAほくさい)によると、22日に決定した「コシヒカリ」の概算金は1俵(60キロ)当たり2万9100円で、昨年の約1万8千円から約1・6倍上がった。早生(わせ)の品種の収穫が8月下旬から始まり、晩生(おくて)の品種も9月10日ごろに最盛期を迎える。

 28日には県オリジナル品種「彩のきずな」や「彩のかがやき」の概算金が決まり、昨年の約1万7千円から大きく上昇することが見込まれているという。担当者は「(店頭価格では)5キロ4千円は超える。安くなることは考えられない」と見通しを示した。

 昨年大発生したカメムシによる被害については、「去年ほど見かけないという声が多い。被害を受けている可能性もあり、収穫してみなければ分からない。対策が功を奏したのか、別の気候条件などの影響か、まだ検証はできていない」と予断を許さない現状を明かした。

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