埼玉新聞

 

行田マンホール事故、死亡男性4人の身元判明 下水道調査会社の同僚 転落防止の保護具装着せず、酸素送るマスクも用意なし 現場周辺では硫化水素を検出…マンホール内では基準値の15倍超

  • 作業員4人が下水管の点検作業中にマンホールに転落した現場

    作業員4人が下水管の点検作業中にマンホールに転落した現場=3日午前8時50分ごろ、行田市長野

  • 作業員4人が下水管の点検作業中にマンホールに転落した現場

 行田市長野で2日、下水管点検作業員がマンホールに転落し死亡した事故で、行田署は3日、男性4人の身元が判明したと発表した。マンホール内には硫化水素の濃度を測定する検知器が国の基準値(10ppm以下)の15倍超を表示しており、4人は作業中、体調に異変を感じるなどして転落したとみられる。また4人は転落防止の保護具を装着せず、現場では地上から酸素を送るマスクも用意されていなかったことが明らかになった。

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