すでに問い合わせは100件以上 駅直結の賃貸住宅にブルートレインの客室風の居室 かつて運行していた寝台特急「北斗星」のシートや照明などを再利用 8月31日まで入居希望者を受け付け
2025/08/03/11:16
JRさいたま新都心駅(さいたま市大宮区)直結の複合賃貸住宅として、7月25日にグランドオープンした「ekism(エキスム)さいたま新都心」。利便性の高さと飲食店やスーパーなど七つの店舗、起業を支援する県の施設が同一建物内にあり、単身者からファミリー向けまで全50戸の入居申し込みは順調な滑り出しを見せている。
ジェイアール東日本都市開発(東京都渋谷区)によると、同物件には白を基調としたスタイリッシュな居室48部屋(1K・11万7千円~)に加え、2015年まで運行していた寝台特急「北斗星」のシートや照明、食堂車両の扉などを再利用した客室風居室も2部屋用意。当時の客室の雰囲気を再現するようアーチ型の天井やカーペットにもこだわり、鉄道マニアにはたまらない造りとなっている。
同社オフィス・住宅事業本部の梁済永さんは「部屋からは実際に北斗星が走っていた線路も見える。特別な時間を過ごしていただけたら」と自信を見せる。同居室はいずれも1Kで、ツインデラックス(約27平方メートル、家賃19万円)とロイヤル(同、21万円)の2タイプ。8月31日まで同社ホームページの専用フォームで入居希望者を受け付けており、既に100件以上の問い合わせが入っているという。9月10日に抽選が行われ、10月1日に入居を開始する。
同社では近年の“駅チカ需要”の高まりを受け、複合賃貸住宅「エキスム」ブランドの開発を強化。乳井孝憲同本部チーフは「高架下とともに鉄道会社ならではの付加価値で駅直結型物件の拡大を図りたい」と話している。










