市立小中学校で初の屋内温水プール あす1日オープン さいたま・浦和大里小プール 沼影公園屋内プールの代替として、学校で児童が使用しない期間は市民も利用できる
さいたま市の市立小中学校で初となる屋内温水プールが南区の浦和大里小学校に完成し、8月1日にオープンする。6月末で営業を終了した沼影公園屋内プールの代替として、学校で児童が使用しない期間は市民も利用できる。
完成したプールは25メートル(6レーン)で、深さ50センチ~1・5メートルの間で調整できる可動床を採用。年間を通して利用でき、鍵付きロッカーのある更衣室や採暖室も備えている。
26日には内覧会が開かれ、周辺住民ら約280人が見学に訪れた。南区の公務員峰松浩平さん(49)は「屋内プールだと足裏をやけどする心配もない。幼い頃から行っていた沼影市民プールがなくなるのは残念だが、ここを市民に開放するのは良いと思う」と笑顔。長男の真央さん(5)は「早く入りたい」とはしゃいでいた。
1971年に整備された沼影市民プールは、市が武蔵浦和駅周辺で計画する義務教育学校整備事業に伴い、閉鎖された。市教育委員会によると、市民からプール廃止に対する意見が多く寄せられたため、老朽化していた同小のプールを建て替え、屋内プールの代替として市民に開放することを計画。2024年4月から工事が始まり、今年7月に完了した。
市は沼影小学校の用地の一部に屋内プールを有するスポーツ施設を建設する予定で、完成後は浦和大里小学校プールの市民開放を終了する。当初は31年ごろを見込んでいたが、義務教育学校の建設工事が2度の入札不調となっている影響で延長される可能性があるという。
市民開放の終了後は、他校の水泳の授業への活用も検討している。市教委の担当者は「夏場は暑くてプールの中でも熱中症になる可能性があるため、多くの学校では水泳の授業は6月まで。このプールを使用し、年間を通して水泳の授業ができれば」としている。
利用可能日や利用料は浦和大里小学校プールのホームページで確認できる。










