関越道の近くに「道の駅」建設へ 世界農業遺産をPRできる農と健康のミュージアムなどの施設を設置する基本計画を策定 供用開始は2030年を目指す 埼玉・三芳
2025/07/21/09:35
関越道三芳スマートインターチェンジ(IC)周辺(三芳町上富)で三芳町の産業や文化、生活の発信拠点となる整備計画を進めている同町の「仮称・地域活性化発信交流拠点基本計画検討委員会」(委員長、八木信行東大教授)は7月までに、地域活性化と交流、情報発信をコンセプトに世界農業遺産の循環型農業「武蔵野の落ち葉堆肥農法」をPRできる農と健康のミュージアムなどの施設を設置した「道の駅」を建設する基本計画を策定した。2030年の供用開始を目指して、同拠点整備計画検討委員会(同委員長)が今後、具体的な施設や事業計画などを検討し、パブリックコメントを経て整備計画を策定する。
基本計画によると、同スマートIC北西に隣接する畑約2・5ヘクタールを買収し、道の駅を建設する。敷地内には2階建て地域振興施設を設置し、1階に世界農業遺産のミュージアムをはじめ農産物などの販売やアンテナショップ、2階に飲食店などを開設するほか、温浴や休憩室などレクリエーション施設も併設する。
また、同ICから約1・5キロ南西の三芳小学校との統合が計画されている上富小学校跡地の再利用については、レクリエーションや農業、里山体験機能を備えた施設などを開設する。用地収得費を除く事業費は計約30億円で、このうち「道の駅」は約25億円を見積もっている。
町は24年に策定した第6次総合振興計画(24年度から31年度)で、24年3月の同ICのフルスマート化を契機に情報発信や地域の多業種が連携した活力創生につながる商業機能を併せ持つ「地域活性化発信交流拠点」の整備計画を盛り込み、基本計画の策定を進めていた。
町道路交通課は「スマートICの立地を生かした道の駅で世界農業遺産をPRしていきたい」と拠点施設の情報発信機能に期待を寄せている。










