<高校野球>左腕攻略できず 浦和学院が滑川総合に1―4 強力打線が軟投派左腕に苦しむ 芯で捉えた打球は相手の好シフトに阻まれる 「どこで負けてもおかしくないのが夏」
2025/07/16/07:51
▽3回戦
滑川総合4―1浦和学院
春の県大会覇者・浦和学院が3回戦で姿を消した。最後の打者が中飛に倒れると小雨が降りしきる球場は、大歓声とどよめきが交錯して異様な熱気に包まれた。森監督は「どこで負けてもおかしくないのが夏。この試合も全力で戦い、おごりなく、選手は頑張った」と淡々と振り返った。
県内屈指の強力打線は、相手の軟投派左腕に苦しんだ。相手を上回る11安打を放つも、得点は犠飛でのわずか1点。芯で捉えた打球は相手の好シフトに阻まれる場面が目立った。主砲藤井は「決して焦りはなかった。緩い左投手を対策してきて、それを出し切れなかった」と悔しがった。
昨秋の県準々決勝は浦和実の左腕・石戸に2安打完封負けを喫した。そこからの約10カ月は打撃投手に左腕を起用し、マシンの角度を変えるなどして対策を重ねてきた。主将の西田は「左投手の攻略、先制された後の緊迫した場面の練習もした。やることはやってきた」と過程に悔いはない。
春の県大会は圧倒的な打力を示し、堂々頂点に立った。夏のテーマは「想定外」。夏特有の雰囲気や、厳しい場面にも適応できる力をつけた。1年時に甲子園の土を踏んだ西田は「仲間を信じて最後まで戦い抜けた。自分たちが引っ張ってもう一度甲子園に行きたかった」と涙をこらえ、短か過ぎる夏を終えた。










