中学生の海外派遣が中止に…現地の受け入れ校が確保できず さいたま市、苦渋の決断 2002年に始まった交流…コーディネーターに手配を依頼も「難しい」と連絡
2025/07/12/10:35
さいたま市教育委員会は11日、さいたま市と姉妹都市提携を結ぶニュージーランド・ハミルトン市への中学生派遣を中止すると発表した。現地の受け入れ校が確保できなかったためとしている。
市教委教育課程指導課によると、ハミルトン市への市立中学校などの生徒派遣は2002年に始まり、今回は生徒67人と引率者5人が7月30日~8月8日の10日間、現地の家庭にホームステイし、中学校に通いながら、語学研修に励むとともに現地中学生との交流を深める予定だった。
現地コーディネーターに受け入れ先の学校やホームステイ先の手配を依頼したが、7月に入り「難しい」と連絡があったという。再度、お願いするとともに、並行して日本国内の旅行会社にも依頼したり、他都市で交流事業を行うなど他の選択肢も模索したものの、いずれも時期的に厳しく、苦渋の決断に至った。
11日に学校を通じて、保護者に通知を出した。航空機代はキャンセル料が発生するため、保護者負担にならないような検討を行っていく意向。同課は「派遣を心待ちにして準備していた生徒や保護者の皆さまに申し訳ない気持ちです」と謝罪し、何らかの代替措置を検討しているという。










