埼玉新聞

 

10日で総額2千万円超…受け子の25歳男を追送検 詐欺も窃盗も…計67件関与「還付金名目は知らない」

  • 【警察署】新座署=埼玉県新座市野火止

    新座署=埼玉県新座市野火止

  • 【警察署】新座署=埼玉県新座市野火止

 新座署は16日、還付金名目の特殊詐欺を重ねていたとして、電子計算機使用詐欺、窃盗の容疑で、東京都練馬区春日町2丁目、飲食店アルバイトの男(25)=同罪で公判中=をさいたま地検に追送検した、と発表した。今年4月20日から同月30日までに、1都3県で発生した詐欺39件と窃盗28件の事件に受け子として関与し、ATMから総額2千万円超を引き出していたことを確認した。

 追送検容疑は、氏名不詳者と共謀し、4月20日から同月27日までの間、千葉県の無職女性(67)ら同県と神奈川県の男女計4人に対して、「医療費の還付金がある。ATMで手続きができる」などと電話し、女性らに指定口座に計約286万円を振り込ませ、不正に入手した他人名義のキャッシュカードで計18回にわたり現金計約286万円を引き出した疑い。

 このほか、4月20日から30日までの間、同様の手口で特殊詐欺計33件と窃盗計24件を重ねていた。

 4月30日、埼玉県新座市のコンビニ店から同署に通報があった。駆け付けた同署員が同店の近くにいた男に事情を聴いたところ、所持していたミニバイクが盗品であることが判明。盗品等保管容疑で逮捕した。

 その後、余罪の裏付け捜査を進め、同詐欺と窃盗容疑で計4回再逮捕している。調べに対して、男は「借金返済のためにやったが、還付金名目の詐欺は知らない」と供述しているという。

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