埼玉新聞

 

<高校サッカー>総体予選、8日開幕 激戦に拍車、今年から総体切符が1枚に 武南が軸、浦和東も有力

  • 高校総体県予選の組み合わせ

  • 切れ味鋭いドリブルとテクニックで武南の攻撃の核となるMF青野

  • 安食と共に浦和東の堅守を支えるセンターバックの松本

 サッカーの全国高校総体県予選は8日、52校が参加して開幕。決勝は23日にNACK5スタジアム大宮で実施され、優勝校が本大会(7月26日~8月1日・沖縄)への出場権を獲得する。例年以上に混戦模様で、ブロックごとに強豪校のひしめき具合に偏りがあること、さらに昨年まで上位2校に与えられていた高校総体切符が今年から1枚になったことで、より熱い大会になりそうだ。

 優勝争いの中心となるのは、関東大会県予選を制した武南。同準優勝の浦和東、新人大会、関東予選ともに4強進出の聖望学園と西武台に加え、新人大会準優勝の正智深谷、4連覇を狙う昌平も有力だ。昨年の高校総体4強で層の厚さでは県内随一の昌平が、1回戦から登場することで激戦にさらに拍車が掛かる。

 武南は青野、宇田川、清水の中盤トライアングルの距離感と連動が鍵。ここが機能すれば、嗅覚鋭いワントップ大谷の得点力が生きる。守りでは全5試合無失点だった関東予選のように宝満、渋谷のセンターバック(CB)を軸に、好守備から攻撃につなげたい。

 ただ、昨年4強の成徳大深谷と当たりそうな初戦の3回戦からヤマになる。成徳は堅守をベースに強靭(きょうじん)なフィジカルを誇り、セットプレーが武器だ。このゾーンでは、切れ味抜群のドリブル突破が魅力のMF石山を擁する2年前の全国出場校・浦和西や、関東予選2回戦で昌平を破った埼玉栄も“大物食い”を狙う。

 関東予選に続く躍進を誓う浦和東は、読みが鋭いGK川村、安定感が光る松本、安食の両CBら持ち前の守備力でリズムをつかむ。攻撃ではけがから復帰のFW佐藤が前線で動き回り、アクセントを加えたい。初戦の3回戦は攻守で粘り強い国際学院か。S(県U―18)2リーグの浦和東に対し、国際学院はS1に所属。油断できない相手だ。関東予選8強の本庄東、埼玉平成も力はある。

 聖望学園は、群を抜く推進力を誇るFW塚田、中盤の西沢、DFリーダーのCB熊谷がけがから戻ってきて、戦力が整った。このゾーンには関東予選8強のふじみ野や新興勢力の細田学園などがいるが、四隅のシード勢の中では比較的組み合わせに恵まれていて、3年ぶりの高校総体出場へ弾みをつけたい。

 一方で、(正智深谷~西武台)ゾーンはS1所属が6校も名を連ねる最激戦区で西武台、正智深谷、昌平の力が上位だ。このうち、新人大会で決勝を争った正智と昌平が2回戦で激突することが濃厚。正智はCB山田が統率する守備に安定感が増し、昌平はS1で現在全勝。ここで当たるのは惜しいが、全国レベルの戦いは注目だ。

 ワントップ谷が攻撃陣をけん引する西武台は、直近のS1リーグで2試合連続2失点している守備面の修正が激戦区を抜ける鍵だろう。さらに個の能力が高い浦和学院、2年連続で全国を目指す浦和南も侮れない。S2ながら昨年4強のメンバーが残る立教新座と市浦和は1回戦の好カード。

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