猛暑に備え…熊谷うちわ祭、巡行祭を夕方に 24年は従来通り昼に実施、来場客からは夕方を望む声多数…再び変更 7月20―22日開催、年番町が概要を発表 盛りだくさんな初の試みとは
2025/06/30/14:11
熊谷市中心部で7月20~22日に開かれる八坂神社大祭「熊谷うちわ祭」で、今年の祭りを統括する年番町の第弐本町区は27日、祭礼の概要を発表した。年々厳しくなる夏の猛暑に備えるため、21日の巡行祭を2年ぶりに夕方の時間帯に行うと明らかにした。
祭りの見どころになっている巡行祭は、コロナ禍のため一部縮小開催だった2023年は夕方に行われたが、従来方式が完全復活した24年は再び昼の実施となった。第弐本町区によると、昨年の祭りで来場した一般客から暑さをしのげる夕方の巡行祭を望む声が多く寄せられ、再びの変更に踏み切ったという。
巡行祭は、午後5時15分から同7時まで実施。20日は初たたき合い、22日は曳合(ひっかわせ)たたき合いと年番送りが行われる。
今回は、初の試みが盛りだくさんだ。20日には初たたき合いがある熊谷駅北口駅前広場に近い星川シンボルロードで、通常は毎月第2土曜に催されているナイトバザール「星川夜市」を同時開催。奉納うちわのスポンサーは、一般からも募集した。各町区の山車と屋台は、これまでも観光客らが引くことができる場面はあったが、20日の町内巡行経路をウェブなどで公開し、広く参加を呼びかける。
このほか、祭りグッズを製作。山車と屋台のイラストをデザインした付箋(20枚入り12種、各税込み400円)、Tシャツ(2色、同5千円)、土産うちわ(同千円)を、7月中旬ごろから熊谷駅観光案内所で順次発売する。21日には、台湾からのツアー客約30人を受け入れ、巡行祭などを体験してもらう。大総代を務める松本邦義さんは会見で、「持続可能な祭りの実施と、新たなファンの獲得を目指したい」と語った。










