埼玉新聞

 

性犯罪被害者の負担軽減へ 県警、相談電話「#8103」を無料化 主に女性が対応、被害者の心に寄り添う

  • 埼玉県警察本部=さいたま市浦和区高砂

 性犯罪被害者らが相談しやすい体制を整えるため、埼玉県警は7月1日正午から、犯罪被害者支援室に接続する専用の短縮ダイヤル「#8103」をフリーダイヤル化した。

 通話料を無料にすることで、性犯罪被害者の経済的負担を軽減する。臨床心理士を含む6人体制で、主に女性が電話対応する。受け付けは平日の午前8時半~午後5時15分。それ以外の時間は県警本部の当直担当者(主に女性)が窓口となるため、365日24時間相談が可能になる。つながらない場合は、フリーダイヤル「0120・83・8103」でも受け付ける。

 「#8103」は、全国の警察本部で2016年から導入された。被害者の心に寄り添うことをイメージして「ハートさん」という語呂合わせの番号になっている。

 警務課によると、県警で運用を開始した17年8月から今年5月末までの問い合わせ件数は285件だった。友則歩犯罪被害者支援室長は「まずは匿名でも構わないので、一人で悩まず、相談してほしい」と呼び掛けている。

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