埼玉新聞

 

高齢者を交通事故から守る 寄居の交通安全啓発ドール「春日局」がお目見え、交通安全を呼び掛け

  • 77体目の啓発ドールとなった「春日局」と製作者=寄居町桜沢

 春の全国交通安全運動に合わせて寄居町桜沢の国道140号と同254号の交差点に交通安全啓発ドール「春日局」がお目見えし、ドライバーらに交通安全を呼び掛けている。

 製作したのは寄居地方交通安全PS(プロデュースサービス)委員会。毎年春と秋に設置し、77体目になる。

 春日局は江戸城大奥の礎を築いた女性。徳川家光を支え、徳川政権の安定化に寄与した春日局に、高齢者(上様)を死亡事故から守ってもらうとの思いを託した。

 ドールは、高さ4・5メートル、重さ約400キロ。体の軸は竹で、設置した近くの八幡大神社境内で育った孟(もう)宗竹を使用している。2月12日から作業を開始。廃材や牛乳パックなどを使い、延べ約350人が75日で仕上げた。地元の龍源寺の丹羽大恭住職も交通安全を祈とうしている。

 貫禄のある春日局は薄桃色の着物の上に濃いあずき色の打ち掛けを羽織り、梅の花模様の入った紫色の帯を締めている。隣りには「上様を交通事故から守る」などと記した看板が建てられ、交通安全を呼び掛けている。設置は6月29日まで。

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