埼玉県内の女子高校生が山梨県内の樹海で死亡した状態で見つかった事件で、未成年者誘拐の疑いで逮捕された男（21）＝岐阜県美濃加茂市＝が事件前、自身のスマートフォンで「自殺仲間募集」などと検索していたことが23日、捜査関係者への取材で分かった。県警は犯行に計画性があったとみて、自殺ほう助容疑も視野に捜査している。県警は同日、男をさいたま地検に送検した。

　逮捕、送検容疑は8日午後9時5分ごろから同日午後11時50分ごろの間、交流サイト（SNS）で誘い出した10代の女子高校生を山梨県富士河口湖町の河口湖駅付近の路上から同町の駐車場まで徒歩で連れ去り誘拐した疑い。「一緒に自殺するために連れて行った」などと容疑を認めているという。女子高校生は15日朝、青木ケ原樹海で死亡した状態で発見された。県警は現場の状況から自殺とみている。

　県警は21日、男の自宅を家宅捜索。捜査関係者によると、スマートフォンや着衣を押収した。スマートフォンの解析で、事件前に「自殺仲間募集」「青木ケ原樹海」「ロープの結び方」などと検索していたことが判明。事件後には「樹海ニュース」「行方不明ニュース」「埼玉行方不明者」などと調べていた。事件が発覚しているかどうかを調べたとみられる。