埼玉新聞

 

埼玉のうどん店に絞ってレポート、登録者数は7万人超 加須のユーチューバー、京都から帰って埼玉の“うどんのうまさ”再認識「潜在的なすごさ実感」

  • 加須手打うどん会会長の岡戸知幸さんと談笑する武正倫さん(右)

    加須手打うどん会会長の岡戸知幸さんと談笑する武正倫さん(右)=加須市諏訪の「子亀」

  • 加須手打うどん会会長の岡戸知幸さんと談笑する武正倫さん(右)

ユーチューブ「埼玉うどん子TV」 武正倫さん(加須市)

 自身の似顔絵をあしらったTシャツ姿がトレンドになった。2021年7月から動画投稿サイト「ユーチューブ」に「埼玉うどん子TV」のチャンネル名でアップロードする武正倫さん(33)。「うどんで埼玉の魅力を発信している」と、笑顔で語る。

 「動画は主に、駅から店に向かうスタイルで撮る。公共交通を利用し、途中の景色を見せることで、見る人に親しみを感じてもらう。埼玉は東京に近い“うどん県”で、交通網が発達しているし、人口が多いのが大きな強み。魅力がある」と力説する。

 加須市大越出身。日本大学文理学部を卒業後、市内の中学校で1年間教員をするが、日本橋三越本店に転職。2年間、靴販売をする。その後、京都の草履屋に職人として2年間勤務した後、京都でも中学校で1年間教員をした。そして、ユーチューバーに転身する。

 「ユーチューブをするきっかけは、京都で出会った書家で日展作家のユーチューブ・チャンネルをやろうと思ったこと。先生は埼玉の人で、上尾市にいる。埼玉に帰ると、埼玉のうどんのうまさを再認識した。うどんのユーチューブを始めた」と武正さん。

 県内のうどん店に絞ってレポート。登録者数は7万人を超えた。うどんイベントのプロデュースや商品開発コラボなども多面的に展開。加須市からの依頼で、今年から「広報かぞ」に毎月、市内のうどん店の魅力を伝えている。

 「ユーチューブを始めて5年目。至る所で、声をかけられる。埼玉のうどんの潜在的なすごさを実感している」と、笑顔満面だった。

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