埼玉新聞

 

全てが人気…具材ぎっしり、創作「秩父おやき」 秩父の喜Cafe アイデア持ち寄り、現代風にアレンジも 焼き上げにこだわり、秩父の素朴な味に 「懐かしさと新しさを同時に味わえる」と好評

  • 具材ぎっしり、創作「秩父おやき」

    具材ぎっしり、創作「秩父おやき」=秩父市の喜Cafe

  • 具材ぎっしり、創作「秩父おやき」

 秩父 喜Cafe(キジルシカフェ)

 秩父神社の表参道・番場通りに、創作の「秩父おやき」を提供するカフェが5月からオープンした。こんがり、もっちり食感の生地の中に、あずき、カボチャ、野沢菜のそれぞれの具材がぎっしり。店員がアイデアを持ち寄りアレンジした現代風おやきも、「懐かしさと新しさを同時に味わえる」と好評だ。

 同店は、1927年創業の屋根・外壁・雨どい工事会社「宮前」の金物店を改装。同社4代目の宮前仁さんと、妻の亜莉沙さんが店主を務める。店内は、1級建築士の資格を持つ亜莉沙さんが、築約60年の建物の特徴を生かし、モダンな空間にデザインした。街並みが見下ろせる2階席はパソコン作業にも最適。

 おやきは、仁さんがレシピを考案。信州などでは、蒸す調理法が定番だが、仁さんは幼少期に祖父と食べ歩いた「秩父の素朴な味」に近づけるため、焼き上げにこだわった。

 現在、定番おやき3種(税込み各450円)と、ホイップシナモン、サワークリーム、秩父みそマヨネーズなどをトッピングした3種(同540円)を販売。ごぼう茶やアルコール類などドリンク類も充実している。

 「老若男女問わず、6種類のおやき全てが人気。今後も季節や産地などにこだわったメニュー開発を進めていく」と亜莉沙さんは話した。

 【メモ】喜Cafe 秩父市番場町16の8(電話080・8294・5490)。営業時間は午前11時~午後4時。定休日は月、火、水(臨時休業あり)。秩父神社から徒歩2分。

ツイート シェア シェア