埼玉県内でも備蓄米の販売始まる 三郷のドンキでは1400袋を用意、5キロ2139円で先行販売 県内拠点のスーパーなどには入荷尋ねる問い合わせ→各社とも混乱避けるため事前告知はしない方向
政府が随意契約で売り渡した備蓄米が今週に入り県内の一部小売店舗でも売り出され始めた。
ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)は4日、三郷市さつき平の「MEGAドン・キホーテ三郷店」でアプリ会員限定でコメ5キロを2139円で先行販売。この日は1400袋を用意。行列による混雑を避けるため販売開始1時間前の午前8時に整理券を配布し、約700人が受け取った。
同日午前2時に一番乗りで並んだという東京都葛飾区在住の50代男性は「しばらくパックご飯でしのいでいたが、早く炊いて食べてみたい」と笑顔。地元在住の70代女性は「生産者の利益確保が厳しいとも聞くので、新米は3千円台前半までなら積極的に買いたい」と話していた。同社では全国の「ドン・キホーテ」「アピタ」「ピアゴ」にも順次販売を拡大。8月までに備蓄米1万5千トン(300万袋)を売り切る予定だ。
総合スーパーのイトーヨーカ堂は5月31日に先行販売した「イトーヨーカドー大森店」(東京)に続き、1日から中京・関西エリアを除く全国の「イトーヨーカドー」「ヨーク」全店で順次取り扱いを開始。持ち株会社のセブン&アイ・ホールディングスでは「幅広いお客さまに届けたい」との思いから販売店舗や日時などの詳細は原則「非公開」としている。イオンも同様の方針。
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埼玉県内を拠点とする小売店にも連日、入荷スケジュールなどに関する問い合わせが殺到している。各社とも売り場の混乱を避けるため事前告知はしない方向だという。
ベルク(鶴ケ島市)は2日夕方、精米所から直送できる越谷市内の3店舗でコメ5キロ(2149円)を計1800袋用意。1家族1袋限定だったが、わずか1時間程度で売り切れた。
ヤオコー(川越市)は今月上旬、ドラッグストア「セイムス」を運営する富士薬品(さいたま市大宮区)は中~下旬の販売を目指す。マミーマート(同北区)、コープデリ生活協同組合連合会(同南区)、カインズ(本庄市)は現時点では「未定」とした。










