長嶋茂雄さんに守られ…巨人元投手のうどん店 涙を流す人も 「よくやった」今も励ましの言葉を忘れず 開店応援され直筆のれん
2025/06/04/09:35
2008年からふじみ野市の東武東上線上福岡駅前で飲食店「讃岐うどん條辺(じょうべ)」を経営する元巨人の投手だった條辺剛さん(43)は、長嶋茂雄さんが巨人の監督を務めていた1999年、ドラフト5位で巨人に指名され入団した。引退後、うどん店開業の際は長嶋さんから直筆の店名のサインを譲渡され、店内に掲示するとともにのれんに使用している。
3日朝、テレビの報道で長嶋さんの訃報を知った條辺さんは「入団時も開業時も助けていただいた。感謝しかない。店舗オープン時は長嶋さんのサインを見たくて来店する客も多く、中には写真を撮ったり、涙を流す人もいた。すごく、守ってくれていたように感じています」と悼んだ。
條辺さんは徳島県立阿南工業の投手で4番で活躍。巨人に6年在籍したが、肩を壊して2005年に退団した。入団時に長嶋監督に初めて会い「とても大柄な人でオーラがすごかった」と振り返った。
入団2年目に、長嶋さんは前半戦のチームのMVPに選んでくれ、「よくやった。後半戦も頑張ってくれ」と言われたことを今でも覚えている。退団後に飲食店を開業する際、同郷で元巨人の水野雄仁さんの仲介で直筆のサインを依頼したという。