「朝の小1の壁」解消へ 学童保育室で始業前に児童を受け入れ 埼玉・行田で9月から 小学校の登校時間は保育園の預かり開始時間よりも遅く…子育てと仕事の両立を難しく 県内での取り組みは2例目 利用料金は1回100円の予定
2025/06/02/07:28
行田市は5月29日、学童保育室で小学校の始業時間前に子どもを受け入れる取り組みを9月1日から行う、と発表した。6月3日開会の市議会6月定例会に提案する2025年度一般会計補正予算案に、事業費170万円を盛り込む。
小学校の登校時間は保育園の預かり開始時間よりも遅いため、小学校に入学すると保護者が出勤した後に子どもだけで過ごす時間ができることから、「朝の小1の壁」として、子育てと仕事の両立を難しくする問題となっている。市は子どもたちの居場所をつくって課題解決を図るため、市立忍小学校内にある行田市忍第一学童保育室で27年3月末まで、受け入れを行う。
対象は同小に在籍する1年生児童とそのきょうだい。実施日は、祝日を除く月~金曜の午前7時~同8時。利用料金は1回100円を予定している。取り組みは県のモデル事業として行われ、6月スタートの志木市に次いで県内2例目。市は利用者から意見聴取などをした上で、27年度以降にほかの学童保育室への拡大を検討するという。
学童保育室のサービス充実ではこのほか、24年度の冬休みに4カ所で試行した長期休業期間の昼食提供を7月17日に始まる夏休みから、市内全20カ所で行う。