埼玉から戦争に派遣…殉職した救護員32人に黙とう、献花 日本赤十字社県支部、浦和で追悼式 遺族ら163人が参加
2025/05/25/10:26
日本赤十字社県支部は22日、日中戦争や第2次世界大戦で殉職した赤十字救護員の追悼式を、さいたま市浦和区の同支部で行った。遺族や同支部長の大野元裕知事ら163人が参加し、県支部から派遣されて殉職した救護員32人に黙とうをささげ、献花した。
大野知事は哀悼の言葉で、能登半島地震などでの赤十字の被災地活動について触れ、「御霊(みたま)が身をもってお示しした赤十字の精神は引き継がれている。平和への願いを新たにし、安心・安全の埼玉を目指すために全力を尽くすことを誓う」と話した。
日本赤十字看護大学埼玉看護学部の学生83人もオンラインで参加。佐々木俊雅さん(20)は「医療行為を通じてたくさんの人を救いたい。戦争の悲惨さが忘れられないよう、語り継いでいく」と話した。渡辺航世さん(20)は「赤十字社の理念に高校生のころ共感し、看護士を目指した。戦争の悲劇を二度と起こさないと意識し、今後の社会をつくっていきたい」と力を込めた。










