JR東日本によると、23日、山手線と京浜東北線で発生した運転取り止めにより、両路線で141本が運休し、約19万7千人に影響が出た。山手線の車両と架線点検、復旧作業によるもの。

　山手線は始発から運転を見合わせ、内回りは午前7時8分に、外回りは同8時26分に運転を再開した。京浜東北線は、品川―東十条駅間で始発から運転を見合せ、午前6時に再開。その後も、遅れと運休が発生した。

　発端は、22日午後9時47分ごろ、山手線の渋谷駅構内で、電車のパンタグラフに異常を感知し外回りの全ての列車の運転を見合わせ点検。複数のパンダグラフの金具が曲がっていることが分かった。同日、山手線外回りで35本が運休、約5万2千人に影響が出た。

　さらに、車両と架線を点検したところ、新橋駅付近の架線設備に異常が見つかり復旧作業を行った。電線と金具の接続部に不具合があり、電線が断線したと推定している。

＝埼玉新聞WEB版＝