妻の遺体、ドラム缶に…14年前の夏、口論になった夫「殺した」 アパートに住んでいた夫婦 遺体に外傷あり、無職の夫「十数年前から1人暮らし」
吉川市のリサイクル会社で4月18日、回収されたドラム缶の中から女性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、死体遺棄の疑いで逮捕された女性の夫で、住所不定、無職の男(50)=道路運送車両法違反(無車検)で起訴=が、「2011年、夏ごろに妻と口論になり殺した」という趣旨の供述をしていることが22日、捜査関係者への取材で分かった。県警は同日、男をさいたま地検に送検した。
送検容疑は2011年9月中旬ごろから今年の2月15日までの間、同居していた妻=11年当時(39)=の死体を所沢市内のトランクルームでドラム缶に入れた状態で放置し、遺棄した疑い。
今年の2月時点でトランクルームの利用料金が未納だったことから、吉川市のリサイクル会社が4月17日にトランクルーム内にあったドラム缶を回収。同18日に同社の従業員がドラム缶内から遺体を発見した。遺体には外傷があり、死因との関連を調べる。
県警によると、妻は11年の夏ごろまで生存していたことが分かっており、トランクルームから約5キロほど離れた住宅で男と同居していた。トランクルームは男が同年9月から契約していた。遺体を隠す目的があったとみられる。
男は、妻を殺害した旨の供述のほかにも「十数年前から1人暮らしをしている」とも供述をしており、県警は殺人や傷害致死容疑も視野に捜査する。
■死体遺棄の公訴時効は3年だが(以下、再逮捕時の記事)
吉川市のリサイクル会社敷地内で4月18日、回収されたドラム缶の中から女性の遺体が見つかった死体遺棄事件で、県警は21日、死体遺棄の疑いで、女性の夫の住所不定、無職の男(50)=道路運送車両法違反(無車検)で起訴=を再逮捕した。県警は同日所沢署に50人態勢の特別捜査班を設置し、男を殺人の容疑なども視野に妻が亡くなった経緯を捜査する。
再逮捕容疑は2011年9月中旬ごろから今年2月15日までの間、同居していた妻=11年当時(39)=の遺体を所沢市内のトランクルームでドラム缶に入れた状態で放置し、遺棄した疑い。調べに対し、容疑を認めているという。
捜査1課によると、所沢市のトランクルームの料金が未納となっていたことから、リサイクル会社が4月17日にトランクルーム内にあったドラム缶を回収。同18日に同社の従業員がドラム缶内から遺体を発見した。遺体には外傷があり、死因との関係性を調べている。
トランクルームの契約者は男で、県警が行方を追っていたところ、同22日に東京都板橋区内で無車検状態の軽乗用車を運転しているのを発見し、同25日に道路運送車両法違反(無車検)で逮捕した。
現場周辺への聞き取りから、妻は11年夏ごろまで生存していたことが分かっており、現場から約5キロ離れたアパートで同居していた。トランクルームは男が11年9月から契約しており、遺体を隠す目的があったとみられる。
死体遺棄の公訴時効は3年だが、同課は「家族親族などの埋葬義務があるものが自己の支配下に置いて遺棄した場合は犯罪行為が継続しているという判例もある」とした。
男は妻の殺害をほのめかす供述をしており、県警は殺人や傷害致死容疑も視野に捜査する。










