埼玉新聞

 

女子高校生、学園ライフを発信 FMクマガヤが新番組…月1回、1時間の放送 初回は熊谷女子高「熊女の魅力伝えます」 内容は放送部員が企画 笑いを誘ったコーナー「校長先生のヒミツ」とは

  • スタジオ内の熊谷女子高校放送部のメンバーら。後列左から2人目が栗藤校長

    スタジオ内の熊谷女子高校放送部のメンバーら。後列左から2人目が栗藤校長

  • スタジオ内の熊谷女子高校放送部のメンバーら。後列左から2人目が栗藤校長

 熊谷市筑波のアズ熊谷でラジオ放送を行うコミュニティーFM放送局「FMクマガヤ」の新番組、「スクールデイズkumagaya☆KSB放送局!」がスタートした。学習塾を経営するYZコンサルティング(同市)の提供。月1回、土曜の午後2時から1時間放送する。現役高校生による自主的な番組で、同市での学園ライフを発信する。

 初回は4月26日、県立熊谷女子高校の放送部5人が番組内容を企画した。「放送が大好き」という部長の沢田夏葵さん(17)が明るく元気な声で「リスナーの皆さん、こんにちは」と呼びかけ、番組がスタート。ゲストに同校の栗藤義明校長を迎え、創立115年の伝統校「熊女の魅力伝えます」と題し、公立高校の男女別学問題を取り上げた。

 全国で男女別学の公立高校が残っているのは埼玉県、群馬県、栃木県などだが「女子校の魅力は、ジェンダーを意識しないで済む環境にあります」と栗藤校長。続いてのコーナーでは「校長先生のヒミツ」と題し、ラジオで育った時代を振り返った。在日米軍向けラジオ局「AFN(旧FEN)」にはまり「中学生時代、アメリカ人になりたかった」というエピソードを披露、笑いを誘った。

 放送終了後、小柳結菜さん(17)は「ここで話すのが一つの目標でした。同じ世代や地域の人と共有できる時間にしたい」。井桁愛心さん(16)は、「リアルな高校生の姿を伝えたい」。雪吹歩未さん(16)は、「入学する前後で、イメージが180度変わった。熊女は、はっちゃけてる。女子校だからこその盛り上がりを電波に乗せたい」。郷古いろはさん(16)は、「地元(東松山市)にはFMがなく出演できない。舞台俳優を目指しているので、この場でアナウンス技術を磨けたら」と目を輝かせた。

 番組中にはリスナーから「声が聞きやすく勉強になる内容。月1回以上、聞きたい」。「妻も娘も熊女でした。応援しています」などの応援メッセージも届いた。

 FMクマガヤ理事でパーソナリティーの関根達郎さん(61)は「次の放送は31日。等身大の高校生の、ハッピーなスクールライフをぜひ聞いてほしい」と話す。今後、ほかの学校にも呼びかけていくことにしている。

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