埼玉で流行警報を発令“水ぼうそう” 感染経路は飛沫、空気、接触感染 1定点当たりの報告数が基準値超える 感染報告の6~8割を9歳以下が占める 成人が感染すると重症化しやすく、特に妊婦はリスクが高い
2025/05/15/13:14
県は14日、県内定点医療機関からの水痘(水ぼうそう)の報告数が、5月5~11日の週に1定点当たり1・43人となり、国の定める基準値1人を超えたとして、流行注意報を発令した。流行注意報の発令は、国立感染症研究所が基準値を変更した2018年9月以降、初めて。
県感染症対策課によると、保健所管内別での1定点当たり報告数は、朝霞保健所(3・40人)が最も多く、熊谷保健所・川越市保健所(2・40人)、南部保健所(2・33人)が続いた。
水ぼうそうは、水痘帯状疱疹(ほうしん)ウイルスによって起こる感染症で、かゆみを伴う全身性の発疹や発熱が現れる。県内では感染報告の6~8割を9歳以下が占めるものの、成人が感染すると重症化しやすく、特に妊婦はリスクが高い。
飛沫(ひまつ)感染・空気感染・接触感染のいずれもが感染経路となることから、同課ではマスクの着用などのせきエチケットや手洗い、1、2歳へのワクチン予防接種を呼びかけている。










