純利益28・4%増355億円 3期連続の増益 埼玉りそな銀行、25年3月期決算
2025/05/14/11:56
りそなホールディングス(HD)傘下の埼玉りそな銀行が13日発表した2025年3月期単体決算は、純利益が前期比28・4%増の355億円で3期連続の増益。昨年11月に上方修正した目標比に対して127・1%を記録する好調ぶりだった。本業のもうけを示す実質業務純益は34・6%増の442億円、コア業務純益(投資信託解約損益除く)は19・4%増の487億円だった。
売上高に当たる業務粗利益は健全性・収益性向上を目的とした有価証券ポートフォリオ(資産構成)の入れ替えを進めつつ、金利上昇に伴う資金利益の増加を主要因に14・2%増の1243億円で3期連続の増収となった。
手数料収益の役務取引等利益と信託報酬を合わせたフィー収益は投資信託や決済収益が伸長し、前期同様の304億円と過去最高水準を維持。貸し出し先の倒産に備える与信関係費用は、コロナ禍の20年から取り組む経営改善支援が奏功し、前期比で19億円の改善。
貸出金平残は中小企業向け貸し出しや自己住居用住宅ローンが堅調に推移し、前期比1・1%増の8兆9275億円、預金平残は同2・3%増の17兆5140億円だった。貸出金利回りは0・07ポイント上昇の0・82%。預貸金利回り差がプラス0・01ポイントと上昇に転じた。
今期が中期経営計画の最終年度に当たるため、福岡聡社長は会見で「地域の多様な困りごと解決に対応できるよう引き続き人材投資に力を注ぎたい」と意欲を示した。
同日発表されたりそなHDの25年3月期連結決算は、純利益が前期比34・2%増の2133億円。26年3月期の連結業績目標を純利益で2400億円とした。埼玉りそな銀行は385億円を見込んでいる。










