埼玉新聞

 

農業触れ自然学ぼう 小学生ら田植え体験 さいたま市緑区

  • 泥だらけになりながら田植えをする小学生ら=10日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

    泥だらけになりながら田植えをする小学生ら=10日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

  • 泥だらけになりながら田植えをする小学生ら=10日、さいたま市緑区の見沼たんぼ

 農業体験を通じて生物多様性を学ぼうと、さいたま市緑区の見沼たんぼで10日、市内の小学生らと家族ら約120人が参加して田植えとサツマイモの苗植えが行われた。

 浦和東ロータリークラブ(RC)が企画し今年で3年目。今後、草取り、稲刈りなど11月までに計3回のプログラムを予定。無農薬で作物を栽培する過程を通じて、見沼たんぼに多くの生物が生息していることや生態系の機能などを学ぶ行程となっている。今年も体験型農園「ファーム・インさぎ山」が協力している。

 この日は雨の中、参加者が50メートルの1列で1千平方メートルの水田に入り、県産米「彩のかがやき」の苗を泥だらけになりながら手で植えた。昨年は猛暑とカメムシ被害で収穫量が減ったため、その対策として今年は約1カ月前倒ししたという。別の畑ではバイオ栽培したサツマイモ「紅はるか」の苗を植えた。

 南区の竹中優さん(10)は「水は冷たかったけど上手に植えられて楽しかった」。父親の秀和さん(39)は「大自然の中でいい経験ができた。全行程に参加して収穫を味わいたい」と話していた。

 浦和東RCの漆原誠会長は「2月の見沼環境サミットに参加した多くの子どもたちが今回来てくれた。コメ不足や高騰などの影響でこの事業への関心も高い。いい循環をつくっていきたい」と意気込んでいた。
 

ツイート シェア シェア