県警組織犯罪対策（組対）3課と朝霞署は7日、窃盗の疑いで、富士見市の無職の男（19）を逮捕した。

　逮捕容疑は氏名不詳者らと共謀し、7日正午ごろから数回、朝霞市の無職女性（86）方に市役所職員を名乗り「返還するお金があるので、振り込みの口座を教えてほしい」「返還するお金の手続きが大変だから、外回りの者を行かせる」などと電話。同日午後3時ごろ、金融機関職員を装って女性方を訪れ、キャッシュカード2枚を入れた封筒をすり替えて盗んだ疑い。

　同署によると同日、同署管内に特殊詐欺の予兆電話が複数あり警察官が警戒していたところ、東武東上線朝霞台駅付近で不審な男がタクシーに乗車するのを発見し、追跡。被害女性方を訪れたので、出てきた時に職務質問をした。被害女性に聞き取りを行ったところ、封筒には別のカードが入れられていた。男は受け子とみられている。