埼玉新聞

 

建築工事の「リブディング」が自己破産申請へ 埼玉 負債約6億8000万円【倒産情報】

  • リブディング本店が入居していた建物(さいたま市浦和区)=帝国データバンク提供

    リブディング本店が入居していた建物(さいたま市浦和区)=帝国データバンク提供

  • 【地図】さいたま市浦和区

    さいたま市浦和区の位置

  • リブディング本店が入居していた建物(さいたま市浦和区)=帝国データバンク提供
  • 【地図】さいたま市浦和区

 帝国データバンクによると、建築工事の(株)リブディング(さいたま市浦和区)は、4月28日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。事後処理を内藤勇樹弁護士(笠井総合法律事務所、東京都中央区)ほか1名に一任。負債は2024年3月期末時点で約6億8400万円。

 同社は、2001年(平成13年)8月に設立。当初は健康器具などの販売を手がけていたが、2004年7月に買収により代表が交代するとともに、写真撮影や結婚相談所の運営に事業を変更した。

 さらに、2007年3月に現代表が買収によって(有)秋元工業へ商号変更し、防水工事を主体として建築工事も開始していた。2017年5月に株式会社へ変更し、2019年5月には現商号へ変更。2021年3月期にマンションやビルなどの建築工事に参入し、主力事業として、主に地元埼玉や東京の建築工事業者から受注を獲得していた。この間、防水工事を主力としていた2019年3月期に約2億6500万円を計上していた年売上高は、建築工事の受注拡大によって、2024年3月期には約28億9700万円に急伸していた。

 しかし、売り上げの急増に対して内部留保の蓄積が進まず、金融機関からの借り入れに依存するなど厳しい資金繰りが続いていた。その後も業況は改善せず、資金調達が限界に達し、事業の継続を断念した。

=埼玉新聞WEB版=

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