埼玉新聞

 

乳製品小売りのカウベルが破産 移動販売車で高齢者に 牛乳やヨーグルト、地方の名産品届ける 埼玉・川口 コロナで低迷、人員確保できず【倒産情報】

  • カウベル本店=川口市安行原(帝国データバンク提供)

    カウベル本店=川口市安行原(帝国データバンク提供)

  • 【地図】川口市(背景白)

    川口市の位置

  • カウベル本店=川口市安行原(帝国データバンク提供)
  • 【地図】川口市(背景白)

 帝国データバンクによると、乳製品小売りの(株)カウベル(川口市安行原)が、4月17日にさいたま地裁より破産手続き開始決定を受けた。負債は現在調査中。

 2017年(平成29年)4月に設立された乳製品の小売業者。牛乳をはじめ、ヨーグルト、ミルクコーヒー、デザートのほか、菓子類、地方の名産品などを主に移動販売車を使って販売。60代から80代の高齢者を主力の顧客層として、巡回と固定客への戸別訪問による販売方式で、2020年3月期には年売上高約1億6000万円を計上していた。

 しかし、対面による販売を基本としていたため、新型コロナの影響により売り上げが低迷。人員確保もままならずマンパワー不足からその後も業況は改善せず、資金繰りが限界となって事業の継続が困難となった。

 破産管財人は、池上雅弘弁護士(池上雅弘法律事務所、さいたま市大宮区)。財産状況報告集会期日は9月1日午前10時40分。

=埼玉新聞WEB版=

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