埼玉新聞

 

旧統一教会の関連イベント、知事が祝電…20年前から代々 関連団体の表敬を打診した政治家の名前明かさず

  • 埼玉県庁=さいたま市浦和区高砂

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と県との関わりを巡り、大野元裕知事は6日の記者会見で、2002年以降、同教会の関連団体のイベント4件に自身を含む当時の知事がメッセージや祝電を送っていたと明らかにした。

 20~22年度に自身の名前でメッセージを送付した世界平和女性連合の埼玉女子留学生日本語弁論大会については「慎重に対応してきたつもりだったが気が付かなかった。メッセージにより、団体が信用に足るという印象を持った方がいれば申し訳ない」と述べた。

 県によると、知事名でメッセージや祝電を送っていたのは02~22年の同弁論大会、05年の天宙平和連合の創設記念日本大会、06年の同連合の祖国郷土還元日本大会埼玉大会、14年の世界平和連合の川口支部会合。今後は、旧統一教会や関連団体について、イベント対応などを一切行わないよう県庁内に指示した。

 また、大野知事は20年7月に「ある政治家からピースロードの開催に当たり、『県平和大使協議会』の表敬訪問の打診を受けた」と明かし、調査で旧統一教会との関係が判明したため断ったと説明した。打診した政治家の名前は明かさなかった。政治家個人としては、「イベントに出席したことや寄付、選挙応援を受けたことは過去も今も一切なく、今後もない」と改めて強調した。

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