埼玉新聞

 

募集が殺到!三郷の少年消防クラブ 30人の定員、すぐいっぱいに 消防技術を競う全国大会で2連覇も 活発な活動、口コミで広がり人気

  • 子どもたちに消防、防災についてボランティアで指導する川崎学さん

    子どもたちに消防、防災についてボランティアで指導する川崎学さん

  • 子どもたちに消防、防災についてボランティアで指導する川崎学さん

少年消防クラブ指導者(三郷市) 川崎学さん

 小学生から高校生まで地域の少年少女が地域の防災や消防について学ぶ少年消防クラブ。「三郷市少年消防クラブ」は消防技術を競う全国大会で2連覇を果たすなど、活動が活発だ。市内に住む会社員川崎学さんは、市消防本部とともに15年にわたり、ボランティアで同クラブを指導し、3月、総務大臣賞を受賞した。

 クラブのメンバーは小5~高校生まで約120人。指導に当たるのは川崎さんらボランティア指導者6人と消防署職員。月に1回程度週末に集まり、消防や防災に関する技術習得、救助体験、キャンプ、宿泊研修などの活動に取り組む。活動は口コミで広がり、市内でも人気の活動に。同消防によると、本年度は30人の定員に募集が殺到し、すぐにいっぱいになったという。

 川崎さんら指導側が活動の中で大切にしていることは、メンバーの自主性を育むこと。「子どもたちが自主的に考えて行動することが大切。自分たちは前に出ず、なるべく後ろで見守る」と川崎さん。

 そもそも妻有希子さんが消防団に入ったのがきっかけ。長男幹人さんがクラブで活動を始め、川崎さん自身も指導する側に加わり、消防団分団にも所属している。

 幹人さんは活動がきっかけで市消防本部の職員に。クラブのメンバーも活動を契機に、消防署職員やクラブのボランティア指導者、防災の担い手として活躍しているという。

 大臣賞を受賞し「少しは貢献できたかな」と照れ笑い。「皆さんに支えてもらい本当にありがたい。子どもたちには防災意識を持ってもらい、今後の人生や活動につなげてほしい。これからも地域防災の輪を広げていければ」と語った。

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