埼玉新聞

 

最後にたくさんの思い出を 熊谷の屋外プール、51年の歴史に幕 23日にお別れイベントを開催

  • 51年の歴史に幕を下ろすことになり、お別れイベントを開く屋外プール=熊谷市小島の熊谷さくら運動公園

 熊谷市小島の熊谷さくら運動公園にある屋外プールが営業を終了することになり、愛顧に感謝して利用者に向けたお別れイベントが23日に行われる。同プールは1971年7月のオープン以降、多くの市民に親しまれてきたが、漏水などの施設の老朽化が著しく、利用者数の減少も踏まえ、51年の歴史に幕を下ろす。

 同プールは敷地面積8800平方メートルで、幼児用と子ども用、遊泳用のプール、スライダーを完備。年間の利用者はピーク時の78年には約12万人だったが、2019年には約2万人までに減少した。7月15日前後の土曜から8月末まで営業したが、20年以降は新型コロナウイルスの影響で営業できなかった。6月市議会で同プールを廃止するための条例改正案が可決された。累計利用者は約249万人。

 イベントでは幼児プールや子どもプールを開放し、有料でパドルボートなども貸し出す。売店営業、ヨーヨー釣り、バーベキュー(事前申し込み)、有料のふわふわスライダー、フォトスポット設置などを実施。売店でのカップラーメン販売や開園当初の写真展示など、往時の雰囲気を味わってもらう。屋外プールでの思い出を募集し、寄せられた思い出を展示するほか、寄せ書きボードも設置される。

 市公園緑地課の担当者は「多くの人に足を運んでもらえれば」と話している。

 お別れイベントは指定管理者のシンコースポーツ・熊谷ハートフルグループ・ジョンソンコントロールズ共同事業体の主催。時間は午前10時~午後3時で、予備日は25日。イベントは入場無料で、事前申し込みは不要。16日までは屋外プール跡地利用のアンケートも実施している。

 問い合わせは、同公園管理事務所(電話048・532・2441)へ。

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