埼玉新聞

 

<ランチ>縁側ある理想カフェでのんびり 定食は「国産天然ブリの照り焼き」、土釜“ご飯”への思い

  • 国産天然ブリの照り焼き

  • 「地元野菜のおいしさにも驚いた」と話す鈴木審さん

 日本家屋を改装して2021年6月にオープンした。庭にはシンボルとなるマキの木、店内には縁側もある。理想がかなった店内で、“や主”の鈴木審さん(37)が腕を振るい、「細く長く続けていきたい」と客をもてなす。

 以前の仕事は販売業。接客をしていて、作られたものを売って喜んでもらうより、自分で作ったものを提供し喜んでもらいたいと、本格的な料理の修業を28歳ぐらいから始めた。

 現在は妻裕香さんと二人三脚で店を切り盛りし、定食やおにぎりを提供。カフェも兼ねていてのんびりできる。

 定食は肉か魚のどちらかになる。共に国内産で、それぞれの種類を2~3週間に一度替え、素材に合わせて調理する。取材当日は「国産天然ブリの照り焼き」で、切れ目も厚い。ふっくらしてつややか、甘みや香りも楽しめるご飯は土釜で炊いているのが特徴。米で日本を旅してもらうためブランド米を使用し、「全国のおいしいお米を味わってもらいたい」と話す。

 野菜は本庄産野菜を中心に周辺で収穫したものを使い、そのままとグリルが中心。それぞれの特徴を引き出した野菜は副菜やおひたし、サラダなどに変身する。野菜のうまみも口の中で広がる。

 審さんは「当たり前に来て当たり前に帰って行き、また来てくれるのが一番うれしいよ」。

【メモ】定食・カフェ「SUZUKIYA」

 本庄市朝日町2の3の62(電話0495・71・7914)。営業時間は午前9時半~午後6時。ラストオーダーは同5時半。不定休。事前に営業時間と休みの確認を。定食は980円(税込み)。おにぎりセットは午前11時半までの限定で780円(同)。単品もある。

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