埼玉新聞

 

【速報】「銀行員のふりして電話かける仕事」などと勧誘 闇バイトあっせん 22歳男逮捕 埼玉県警 職業安定法違反の疑い 「冗談で言った」と一部否認 トクリュウ捜査

  • 【地図】春日部市

    闇バイトあっせん、22歳男を逮捕=春日部市

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 匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)による闇バイトを同居人の男性2人に紹介したとして、埼玉県警組織犯罪対策(組対)3課と春日部署は12日までに、職業安定法違反の疑いで、春日部市備後東5丁目、職業不詳の男(22)を逮捕した。男はカンボジア国内での住宅強盗の予兆電話のかけ子役などを紹介しており、県警は同国内にいるグループ関係者ら共犯者がいるとみて、捜査を継続している。

 男は氏名不詳の者と共謀し、今年3月ごろ、県内や自宅で同居人の男2人に対して、「タタキ(強盗)の電話をかける仕事」「銀行員のふりをして家に電話し、タンス預金のありかを聞いて奪う」などと強盗の予兆電話のかけ子役などとして犯罪に加担するように勧誘した疑いが持たれている。「冗談で言った」などと容疑を一部否認しているという。

 捜査関係者によると、男は当初、男性2人に対して「海外でホテルの清掃」などと勧誘していた。その後、カンボジア国内で強盗や詐欺のかけ子目的であることを伝え、「月100万円稼げる。4月15日までに行きたい」などと勧誘していた。

 今月7日、春日部署に匿名で「友人が闇バイトに加担すると言っていた」旨の通報があり事件が発覚。紹介を受けた男性らへの聴取やスマートフォンなどの捜査で男の犯行を特定した。男性らは紹介を受け、渡航のためのパスポートを準備していたという。

 カンボジア拠点の犯罪グループを巡っては、これまでに特殊詐欺事件に関与した複数の日本人が逮捕されているが、県警はこれらの事件との関連はないとみている。

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