願いや夢 書に込めて さいたま市大宮区 氷川神社で奉納書会
2025/04/08/12:07
さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社で4日、書を奉納する「舞殿書会」が行われ、市内在住で書家の金田石城さん(83)ら3人が揮毫(きごう)した。
金田さんは約20年前から毎月1日に同神社に参拝していることが縁で、今回の行事に参加した。
本殿前の舞殿で金田さんは、新調された筆と祈祷(きとう)された水で擦った墨を使い、縦135センチ、横70センチの大きさの紙に「神恩感謝」と筆を運んだ。金田さんによると「神恩感謝」とは、神様に日々生かされていることへの感謝の気持ちをお祈りする意味が込められた言葉だという。金田さんは「心のありのまま素直に表現できた。緊張したが念願がかなった」と安堵(あんど)の表情を見せた。
書会には、同市教育委員会の「未来(みら)くる先生ふれ愛推進事業」で小学生に書道を教えている市内在住の書家・円谷風香さんと、清水勇人市長も登壇。円谷さんは、自身が感じる氷川の杜への思いをはせた「水光龍」、清水市長は、座右の銘の「素志貫徹」を思いのまま一気に書き上げた。
3人の書は休憩処「ゆうすいてらす」で約1カ月間、パネル展示された後、掛け軸にして本殿に永久奉納されるという。
栄東高校書道部で2年の大谷優美さんはボランティアとして参加し「大勢の人の前で堂々と書く書道家の迫力に圧倒され感動した。小さい頃から通う思い出深い場所で、地域貢献ができて貴重な経験だった」と笑顔を見せていた。
境内では、市内小中学生ら約100人による子ども絵馬奉納会も行われ、参加者全員が願いを込めて参拝した。










