埼玉新聞

 

爆音、暴走許さない! 飯能の国道299号、一晩で36件摘発・整備通告 埼玉県警、関連機関と連携で

  • 車両を検査する捜査員ら=25日午後10時45分ごろ、飯能市坂元の西武秩父線正丸駅駐車場(県警提供、画像の一部を加工しています)

 国道299号で、不正改造車両による爆音走行や暴走行為から地域住民や一般ドライバーの安全安心を守ろうと、県警交通指導課、飯能署などは国土交通省関東運輸局埼玉運輸支局などの関係機関と連携し、25日夜から26日未明にかけて、西武秩父線正丸駅駐車場(飯能市坂元)で不正改造車両に対する検査と交通取り締まりを実施した。

 飯能市から秩父市の国道299号の山岳区間は信号機が少なく、夜になると交通量が減ることでコーナーの多い道を高速で走り抜ける「ローリング族」と呼ばれる集団の暴走行為が目立つ。交通事故もたびたび起きていることから今回の取り締まりを行った。

 県警は整備不良(近接排気騒音)で3件を摘発。埼玉運輸支局は車体が低いなど保安基準から外れていた9台に整備通告をした。6月にも299号で死亡事故が1件発生したことから速度取り締まりも実施し、30キロ以上の速度超過3件を含む24件を摘発した。

 これからの時期は夏休みや行楽シーズンを迎え、観光地を行き来する車が増えることが予想される。交通指導課は「地元飯能署とも連携し、対策を含めた取り締まりを強化していきたい」としている。

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