埼玉新聞

 

丸広坂戸店、8月閉店へ ダイエー跡にオープンして20年 相次ぐスーパー出店、人口減で苦境 残る店舗は

  • 8月21日で閉店する丸広坂戸店=17日、坂戸市薬師町

 丸広百貨店(本店・川越市)が、坂戸店(坂戸市薬師町)を8月21日で閉店することが、21日までに分かった。同社は近く、ホームページなどで発表する見通し。

 丸広坂戸店は2002年10月、同年に閉店したダイエー坂戸店跡へ入居して開店。地上3階建て、延べ床面積9520平方メートル、売り場面積6946平方メートルの同店では、食料品のほか衣料品、雑貨などを取り扱っていた。同店はオープンから20年で撤退する。

 坂戸の市街地や周辺では、丸広坂戸店の進出後、スーパーなどの出店が相次いだ。開店当時9万8千人ほどだった市内の人口はその後10万人を超えたが、今年に入って再び10万人を割っている。商圏が競合する各大型店が客を奪い合う状況が続く中、人口も減少局面に入り、地域の商環境は厳しさを増していた。

 県内の老舗百貨店である同社は現在、坂戸店を含む丸広7店舗のほか、アトレマルヒロ(川越市)、サテライト店の「ららぽーと富士見店」(富士見市)を展開。このほか、セレクトショップの「まるひろmini」をイオンタウンふじみ野(ふじみ野市)に出店している。21年2月には、ファミリーまるひろ日高店(日高市)が閉店した。

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