埼玉新聞

 

<ランチ>女性客に人気、価格抑えた老舗の美容食 埼玉・吉川の料亭・福寿家「鯰丼」 都内からの常連客も

  • 上質な白身魚のような味わいのナマズが堪能できる「鯰丼」

  • 7代目の小林政夫社長

 「なまずの里」として知られる吉川市で、ナマズ料理を提供する料亭「福寿家」。中川に架かる吉川橋のたもとで1837年に創業した老舗だ。その伝統の味と技を気軽に楽しんでもらいたいと、ランチは価格を抑えたメニューも用意。健康食や美容食として注目されるナマズ料理は、平日限定の「鯰丼」(1600円、サービス料・税抜き)、「なまず御膳」(2100円、同)から楽しめるため、利用客からは「高級料亭の味を堪能できる」と好評だ。

 「鯰丼」は、ナマズと季節の野菜の天ぷらをカツオと昆布のだし汁にくぐらせ味を染み込ませた一品。「なまず御膳」は、郷土料理のナマズのたたきにナマズの天ぷら、小鉢が付く。国産のナマズを使った天ぷらは、ふっくらと柔らかい白身とサクサクの衣の相性が抜群で、くせのないあっさりとした味わい。同店では、ナマズの臭みを取り除くため、皮は剥いで天ぷらにしている。

 低カロリー、高たんぱく質で、ビタミンやコラーゲンも豊富に含まれるナマズ料理は、健康や美容に関心の高い女性客などに人気。同店のナマズ料理にほれ込み、都内からタクシーを乗り付け定期利用する常連客もいるという。

 7代目の小林政夫社長(75)は「奥行きのあるナマズ料理を堪能してもらいたい」と、「なまず懐石」(5500円、同)では、お造りや西京焼きなど繊細な料理も取りそろえ、食文化の発信をしている。

【メモ】料亭「福寿家」

 吉川市平沼51(電話048・982・0019)。その他のランチメニューは、「どぜう柳川御膳」、「お刺身御膳」、「天麩羅御膳」など。小鉢、他一品、お食事が付いて各2100円(サービス料・税抜き)。ランチは午前11時半~午後3時(ラストオーダー午後2時)、ディナーは午後5時~午後9時半(ラストオーダーは午後7時半)。水曜定休(月により変更あり)。駐車場70台。

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