埼玉新聞

 

開庁時間を60分短縮へ 午前8時半~午後5時15分→午前8時45分~午後4時半に 埼玉・久喜市が7月から 市役所や行政センターなど 「働き方の改善としてしっかり説明し、持続可能な市役所の運営に」

  • 【役所】久喜市役所=埼玉県久喜市下早見

    久喜市役所=久喜市下早見

  • 【役所】久喜市役所=埼玉県久喜市下早見

 埼玉県久喜市は5日、7月7日から市役所本庁舎などの窓口開庁時間を現行の午前8時半~午後5時15分から、午前8時45分~午後4時半に60分短縮すると発表した。電子申請の拡充など市業務のデジタル化が進む中、職員の働き方改革と市民サービスの向上を図るのが目的。開庁時間の60分短縮は、県内では志木市が4月から導入を予定している。

 市によると、対象となるのは市役所本庁舎、第2庁舎のほか3行政センターと2保健センターの7施設。電話受け付けや日曜開庁の時間も同様に短縮される。ふれあいセンター久喜、森下コミュニティセンター、桜田コミュニティセンターについては証明書交付などの時間にのみ適用され、施設の利用時間は変わらない。職員の勤務時間はこれまで通り午前8時半~午後5時15分で、開庁時間以外は窓口業務の準備や処理、打ち合わせなどに当たる。

 市は短縮する理由として、電子申請・届出サービスのメニュー数が本年度は407に上り、申請件数も1万件を超えるなどデジタル化が推進されているほか、市民課での午前8時半からの15分間と午後4時半以降の受け付け件数が全体の約7・4%と少ないことなどを挙げている。

 導入に向けて、市報やホームページ、交流サイト(SNS)などで周知する。梅田修一市長は「働き方の改善として市民にしっかり説明して、ご理解いただき、持続可能な市役所の運営に努めていきたい」と述べた。

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