埼玉新聞

 

大河・鎌倉殿の13人にも登場、源義高をしのぶイベント 埼玉・狭山で「義高の鯉のぼり」 5日まで

  • 源義高をしのぶとともに子どもたちの健やかな成長を願うこいのぼり=狭山市の入間川河川敷

 狭山市柏原の入間川にこにこテラス周辺で地域ゆかりの少年武将源義高をしのび、こいのぼりを揚げるイベント「義高の鯉のぼり」が5日まで行われている。

 源義高は木曽義仲の息子でNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」にも登場する。ドラマでは歌舞伎役者の市川染五郎さんが演じている。12歳の若さで討たれた義高は頼朝の娘「大姫」の婿の名目として鎌倉で過ごしたが、父義仲が頼朝に討たれると命を狙われる立場となり、鎌倉を脱出するも武蔵国の入間河原で討たれたとされている。狭山市には北条政子と大姫が造営した「清水八幡宮」や義高が追っ手から身を隠したとされる「影隠地蔵」が残る。

 こいのぼりは市民団体が市民から使わなくなったこいのぼりを集め、入間川の河川敷に揚げている。義高の霊を供養するとともに地域の子どもたちの健やかな成長を願って約100匹のこいのぼりが入間川上空を彩っている。

 こいのぼり周辺では地域の子どもたちが元気に走り回ったり、悠々と泳ぐこいのぼりを触ろうと飛び跳ねる姿が見られた。

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